今回は、御三家に入学した私が大学時代のラブホバイトをきっかけにラブホ業界で社員として就職し、5年勤続するまでの話です。
前半の落ちこぼれ話から後半のラブホの話までカオスですが、まぁ世の中にはこういう人間もいるんだという事でよろしくお願いします。
・中学受験
地元の進学校を目指していたのですが、塾の先生曰く「入試問題と相性が合いそうだから」という理由で行った事もない御三家を受ける事が小6の秋に決まりました。
決まった時期が時期なので文化祭に足を運ぶ事もなく、入試の日に初めて出身中高に行き、都会ってすごいなーと思った事を鮮明に覚えています。結果、何故か御三家だけ受かり、他は全滅しました。塾の先生の見抜きはすごい。
入学後に中高同期から中学受験の話を聞いた所、受けた学校は全勝という人が大半で、入学前から基礎学力の差が歴然です。思い返してみるとこの時点で失敗フラグが立ってました。
・中高時代
御三家に入学したものの授業に付いていけず、最初の定期テストから呼び出されました/(^o^)\社会科目だけは得意だと考えていたので自分なりに頑張りましたが、際立って成績が良い訳でもなく、理系科目はギリギリ進級を許してもらえるレベルでした。卒業式数日前にこのままでは卒業できませんと呼び出され、補習を受けて卒業させてもらいました。
また、親の経済力とそれに付随する文化的資本も全然違いました。出身中高に通わせる父親の平均年収が週刊なんちゃらに書いてありましたが普通に半分以下でした(笑)まぁ親の職業が有名になるような子の親がすごすぎるだけで私みたいな一般家庭はいたと思いますが、当時は過敏になってましたね。ちなみに私の学費は祖父の遺族年金から出ていました。
あとは在学中、ある日突然無気力と不眠状態に陥り、精神科でうつ病と診断されました。後日談ですが、うつで歯が磨けなくなった結果20代で歯を三本抜歯しました、、(インプラント高いよ~)
・大学時代
大学受験は当然上手く行かず、一年浪人してMARCHへ進学しました。落ちこぼれな事に変わりはないですが、競争の土俵から降りられて安心したのが正直な所です。精神状態は回復傾向で、中高時代に比べると自由が増えたので、関心がある事には片っ端から取り組みました。
そのような中、タウンワークでラブホのバイトの求人を見かけ、面白そうだなと思い応募してみる事にしました。そのラブホはいわゆる「昭和ラブホテル」という括りのラブホで、裏側はどうなっているのか単純な好奇心が湧いたという経緯もあります。
面接では意外と優しめな社長が出てきて驚きましたが無事採用され、ラブホのバイトを始めました。メインのポジションはフロントでしたが、他にもフードを調理して部屋に持って行ったり、レンタルのコスプレを洗ったり持って行ったり、リネンを発注したりと色々やってました。
エピソードとしても色々な事がありました。例えば突発的に残業が発生して終電を逃し1人で部屋に泊まったり、AVの撮影があったり、三が日が暇すぎて世の中の流れを体感したり…たまにトラブルがありつつも働いていて楽しかったです。このラブホのバイトは大学4年の3月まで続けました。昭和ラブホテルは維持費が大変なので写真撮影に行ってお金を落としてください。
・社会人
ラブホのバイトが楽しかったあたりで人生の方向転換がうまく行きかけてたのですが、就活で迷走していた頃に出会った人事の方の好印象に引っ張られ、ラブホ以外の会社に入社してしまいました。方向性を間違えてしまった事に気付き、数ヵ月で退職してラブホに社員として転職しました。
入社してからはフロントだけでなくルーム清掃など運営全般に関わる事になりました。外国籍の清掃スタッフから「とにかく来て欲しい」と呼ばれて部屋に行った所、使用済み避妊具が晒し首のように何個も置かれてたので国籍を超えて盛り上がりました(笑)
他には、長時間延長付いてて内線にも出ないのでやむを得ず突入したところ窓から脱走してたり、社会人最初の名刺交換が警察だったり…あと、やっぱり三が日は暇だった。
あとはタイムリーな話、コロナのラブホ業界への影響はよく話題に上がります。例えば、まん防中のお酒の売り上げが伸びたり、車で行くような店舗の売上が伸びたりですね。以前は車で行くような店舗は車離れによって売り上げが伸びないと言われていたので興味深い現象です。日常的にこういった会話が出来るのはやはり面白いなと思います。
・勤続5年
現在は異動して事務方の仕事に就き、勤続5年を迎えました。最初は下っ端から始まりましたが、最近は一人出張の機会も増えてきました。
現代において同じ会社に留まる事は必ずしも大事な事ではありませんが、落ちこぼれの自分が熱意を持って5年勤続できた事は大きな自信になりました。ラブホの中にも5年。あとは職場の人間関係が良かった事もありますが今回の主題とは離れそうなので一旦置いておきます。
学生時代の同期達は社会的に立派な職業に就いている事が多いですが、こちらの世界に関心を持ってくれる事も多く感謝です。やっと人生が生きやすくなってきました。これからも自分なりに楽しく生きていこうと思います。
▼アイキャッチ用の画像で良いものが見つからなかったので業務用コンドームの箱の写真を下に貼った